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研修手法4:ケーススタディ

判断力、意思決定力、状況対応力など主に戦略・マーケティングやマネジメントをするうえで求められる特定のスキルを醸成するために、ケースを題材として個人ワークとグループ討議を組み合わせて実施します。

1.リアルケース

実際に起きた事実を事例ケースの題材とします。実際に起きていることなので、受講生にとってもわかりやすいものになります。新聞、雑誌などから事例ケースを作成します。慶応ビジネススクールなどで有料でも販売されています。事実に基づくものなので、受講生にとっては納得感があります。

2.セミリアルケース

実際に起きた事実を多少デフォルメしたものを題材とします。実際に起きたことと近い事例であるため、受講生の納得度も高いものになります。企業名、企業規模、状況など事実をどのようにデフォルメするのか、ケースつくりがポイントになりますが、ケースつくりにはセンスが必要となります。

3.バーチャルケース

一般論に基づいて、学ばせたいテーマに沿ったシナリオを一から構築したケースを題材とします。一般論に基づくので、文章能力さえあれば、比較的簡単にケースを作ることができます。ただし、作成者の思い込みが強いと、わざとらしくなってしまうことや実際にはありえないケースになることがあります。

4.良いケースとは

ケースに対する解説をしっかりと設定しておくことが重要です。またその解説がどのような考え方や理論から導き出されたのかが説明できなければなりません。曖昧な解説では受講生の納得感を得られません。したがってケーススタディのテーマは、戦略やマーケティング上の判断やマネジメントプロセス上の意思決定を問うようなビジネスライクに割り切って考えられる内容にすることが大切です。人の感情や性格、あるいは文化風土といった価値観が入り込むようなケースは納得性に欠けることがあります。

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