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研修効果の測定法

研修を実施することで、実際に効果があるのかどうかは、研修担当者としてははっきりさせたい永遠の課題であると言えます。研修を実施してもすぐに忘れてしまう、現場では活用できないという声も多くあります。研修を実施した結果、目に見える効果があがることを実感するためだけでなく、どのような研修を実施するべきかという教育の在り方を検討するうえでも、研修の効果を測定することが大切です。

研修効果を測定するための方法としては、次のようなものがあります。

定期的なモラールサーベイの変化の度合いで効果を測定する

定期的にモラールサーベイを実施することが研修の効果測定法としては、最も有効な手段です。効果のありなしの判断がしやすく、かつ研修の方向性を決めるためにも、また研修以外での社員の意識の変化をとらえる意味でもモラールサーベイを実施すると良いでしょう。ただし、モラールサーベイは、時間と手間がかかります。また、長期間に渡って実施するとマンネリ化する傾向もあるので、3年ごとにアンケートをとるなど、運用方法を工夫する必要があります。特にモラールサーベイの結果と研修の成果との因果関係が明らかになるようなアンケート項目も設定しておく必要があります。

受講生のアンケートで効果を判断する

研修終了後に受講生のアンケートをとって、研修の効果を判断するもので、最も簡単な方法です。ただし、受講生としての本音が出ないで単なるリップサービスになってしまったり、組織課題解決型の研修などでは、不満を口にすることによるスッキリ感から実際に効果がない研修でもアンケートの評判は良くなることがあるので、注意が必要です。

職場の上司へのアンケートで効果を判断する

研修終了後の受講者の様子について、直属の上司が判断する方法です。研修を通して、上司と受講者の関わりもできるので、受講者に対するフォローアップする上でも、効果的な方法です。また、上司に真剣に取り組んでもらうためには、単なるアンケートを実施するのではなく、研修の運営全体で職場を巻き込むような工夫が必要になります。さらに日常の仕事と受講生本人の意思と関連させることが大切です。

テストなどで知識の習得度合を把握する

研修テーマにもよりますが、研修を受講することによって、知識がどれだけ増えたのかをテストなど判断する方法です。

知識や理論を知っておくだけでも、いろいろな場面で役に立つことも多々あります。Eラーニングなどと連動させて理解度テストなどを実施すると効果的です。

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