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セレンディピティ

セレンディピティとは、何かを探している時に、探しているものそのものや、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉です。何かを発見したという「偶然の現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指します。

セレンディピティが起こる要因は明らかです。それは意識のアンテナを張り、積極的に行動することによって、今まで何も意味を感じなかったことが、意味を持ち始め、予期せぬ発見が起きるのです。

何かを買いたいと意識した時、その商品に関する情報が、次々と飛び込んでくるように、例えば、家を買いたいと意識すると、モデルルームの看板や新聞のちらしが目に入ってくるようになります。セレンディピティというのは「偶然」を「必然」に変える能力だといえます。

営業活動においては、目標達成のためにひたすら意識して行動していると、ある時、全く予期しない企業から受注が来たり、たまたまターゲット先のキーマンと知り合う機会を得たり、突然、営業のアイディアが浮かんだりすることがあります。

意識して積極的に行動することで、様々なスキルがさらにブラッシュアップされ、よきせぬ幸運が訪れるでしょう。

言葉の起源

ホレス・ウォルポールが1754年に造語したものであり、彼が子供のときに読んだ『セレンディップの三人の王子』という童話にちなんだ造語である。

これがセレンディピティだ。「ドイツの文芸学者クルティウスの話」

クルティウスは、入手困難とされたワイマール版のゲーテ日記を探していたという。ある日ソーセージを買って包み紙を見ると、それが何と探し続けていたゲーテ日記の一枚であったばかりか、求めていたまさにその部分だったという。

自然科学におけるセレンディピティ

セレンディピティは、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという一種のサクセスストーリーとして、また科学的な大発見をより身近なものとして説明するためのエピソードの一つとして語られることが多い。

セレンディピティの代表例

  • アレクサンダー・フレミングによるリゾチームおよびペニシリンの発見
  • ウィルヘルム・レントゲンによるX線の発明
  • アルフレッド・ノーベルによるダイナマイトの発明
  • ポストイットメモの発明
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